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2010年3月13日 (土)

「終わらないラブレター」

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ホワイトデイ前にロマンティックなタイトルですが、実は戦争体験記です。

同世代のジャーナリスト(?)が7つの戦争体験を取材しまとめたものですが、そのうちの一つが「終わらないラブレター」です。

結婚を約束して別れた若い二人が戦争の混乱の中、書簡をやりとりしながら愛をはぐくみました。その飾った言葉などない手紙が実にいいのです。レイジさんの誠実さが満載です。二人の交際は、この手紙がすべてでした。結婚式も新郎不在。やっと会えたと思ったら相手は高熱で話もできず、次の日には戦地へ。二人で過ごせたのは生涯を通じて24時間だったそうです。あれえなーい

文子さんは現在88歳ですが、とってもチャーミングな方です。なかなかおしゃべりがとまりません。マシンガントークで周りを圧倒します。そんな文子さんと出会えたからこそ実際に起きた悲しい物語が理解できるような気がしました。

そして靖国神社がどんなところなのか浅はかだったような気がします。難しい話は抜きにしてとても戦争体験者にとって、とても大切なところで、悲劇に巻き込まれた人たちの思いがいっぱいつまったところだと肌で感じました。今まで胡散臭いところだと決めつけていごめんなさい。

戦争を語り継ぐという作業は頭で理解することよりも肌で感じることが大事なのかなと思えた一冊でした。

おじいちゃんはあまり話してくれなかったしおばあちゃんは満州でお父さんのおしっこが凍る話を面白おかしくしてくれるだけなのでね。本当につらいことって身内から聞くのは厳しいのでしょうかね。

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